健康まめ知識
花粉症の季節が到来します

 鼻水が止まらない。鼻が詰まって苦しい。目がかゆくてかきむしりたくなる。今年もつらい花粉症の季節がやってきます。一説には日本には人口の20%、2000万人以上の花粉症に悩まされる患者さんがいるといわれています。立派な国民病です。今年のスギ、ヒノキの花粉飛散量は、少なかった昨年に比べ、5倍と大幅に増えると予想されています。最近10年間では3番目の多さです。関東地方は2月中旬ころから飛散すると思われ、早めの対策が必要です。

 大きく分けて自分でできる対処法と医療機関を受診しての薬物療法があります。まず自分でできることといえば、テレビ、インターネットで花粉情報を入手することです。できれば、花粉の飛散量が多い時は外出を控えましょう。特に日中1時頃、夕方6時頃が要注意です。雨の日の翌日も雨で落ちた花粉が乾いて再び飛散するので量は増えます。どうしても外出しなければならないときは、帽子、めがね、マスク、マフラー、つるつるした素材のコートを着用してください。帰宅後は衣服についた花粉は玄関ではらい、室内に持ち込まないように。洗顔やうがいも効果的です。花粉の侵入を防ぐため、ドア、窓は閉めましょう。できれば洗濯物、ふとんは室内干しで。外に干したら、取り込むときによく花粉を落としてください。そのほか、睡眠不足、過度の飲酒、タバコも花粉症を悪化させます。 今まで花粉症でない方も安心できません。何らかのきっかけで発症することがあります。とにかく花粉になるべく接しないことです。

 次に薬物療法です。抗アレルギー薬(経口、点鼻、点眼)、メディエイター遊離抑制薬(経口、点眼)、ステロイド剤(経口、点鼻、点眼)、血管収縮薬(点鼻)が用いられます。鼻水、くしゃみ、鼻詰まり、目のかゆみなどの症状に応じそれぞれの薬剤が選ばれますが、併用されることもあります。症状が悪化してからでは、効果がでにくいので花粉の飛び始める2週間前から抗アレルギー薬の服用を開始します。こうすれば飛散量が多くなっても、症状が軽くすみ、薬の種類や量を減らすこともできます。薬によっては、眠気のため、車の運転や仕事に制限が必要となったり、緑内障、前立腺肥大の症状が悪化することがあります。受診時に医師、薬剤師にご相談ください。そのほか、当院ではできませんが、減感作療法、手術もあります。海外では新しい、舌下免疫療法が開始され、わが国でも臨床試験がおこなわれています。

 花粉症でお悩みの方、早めの受診をおすすめします。当院では内科が対応いたします。

多摩海上ビル診療所  内科  鴨下宏海




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