健康まめ知識
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インフルエンザの予防接種について2006

 今年もそろそろインフルエンザの予防接種の季節となりました。毎年予防接種のご案内をしていますが、なぜ予防接種は毎年必要なのでしょうか?

 インフルエンザにはA、B、Cと大きく3つの型があります。C型はヒトには感染してもほとんど問題になりませんが、AとBは重篤な症状を引き起こします。A型には抗原性の違いにより理論上135種類があるといわれており、これらのうち3種類がヒトに感染しますが、ここ数年の流行を起こしているのはこのうちの2種類です。B型は1種類です。よって2種類のA型と1種類のB型のワクチンを毎年接種しているのですが、これらのウイルスは毎年少しずつ形を変えます。いわば自動車や家電製品のマイナーチェンジのようなものです。この『少し変わる』ということが、ヒトの免疫系から逃れるウイルスの悪知恵なのです。よってヒトの側は毎年流行しそうなウイルスのタイプ(株といいます)を予測してワクチンを作らねばなりません。今年のタイプはA型がニューカレドニア株と広島株、B型がマレーシア株となっています。

 現在鳥インフルエンザの発生が危惧されています。鳥インフルエンザはA型の1種ですが、いままで人類が経験したことのないインフルエンザウイルスです。いままでもこのように新しいインフルエンザが出てきたときは、世界中に大流行を引き起こし多くの死者を出しています。鳥インフルエンザも少しずつ変異するため、まだワクチンは開発中の段階で、今のところ一般では対策はできませんが、まず『普通のインフルエンザ』をしっかり撃退して備えたいものです。

多摩海上ビル診療所 高橋 正明

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