健康まめ知識
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前立腺肥大とは

 人間の加齢的変化として、白内障などの疾患が知られています。男性特有の加齢の変化としては前立腺肥大があります。漢方では、どちらも「腎」の機能低下として捉えます。
 前立腺は、ちょうど膀胱から尿道に移る部分にあり、栗の実を逆さにした形で4x3x2.5cm程度の大きさ、重さは18g位あります。その中心に尿道が通っています。50歳位から、徐々に肥大が始まりますが、60歳を過ぎた頃から症状がみられるようになります。尿道が狭まることが原因で、初期の症状としては、夜間頻尿や下腹部不快感、尿が出きるのに時間がかかる等がみられます。さらに進行すると排尿困難が悪化し、尿が毎回膀胱に残るようになります。そして、突然全く尿が出なくなることもあります。この時期までに治療しないと腎不全に至ることもあります。
 現在、西洋医学的治療でα遮断薬が用いられ、かなりの効果を上げています。しかし、中には充分に反応しなかったり、夜間頻尿が残ったりする方もいるようです。この様なときに漢方薬を併用すると症状が改善することがしばしばあります。また、初期でしたら漢方薬だけでも効果をみることがあります。治療に用いる処方は「八味地黄丸」が有名ですが、漢方薬は各人に合わせて処方しますので、お気軽にご相談下さい。

多摩海上ビル診療所 漢方外来 室賀 一宏

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