健康まめ知識
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花粉症について

 ことしも花粉症の方にはつらい季節がやってまいりました。個人でできる花粉症対策はいかに花粉をシャットアウトするかということですから、外出時にマスクを着用する、普段メガネをかけていない人は花粉症用のメガネをつける、さらに家の中に花粉を入れないために、窓や戸は閉めておく、外出時に毛織物などは避ける、帰宅時衣服や髪をよく払う、掃除を励行するなどの対応が必要です。
 それだけで花粉症を防げない場合は治療が必要となりますが、残念ながら現時点ではまだ特効薬的な治療はありません。一般的な治療は薬剤による対症療法が中心となります。厚生労働省研究班の『診療ガイドライン』では、(1)症状が出る前から治療を始める場合は、第2世代抗ヒスタミン薬やケミカルメディエーター遊離抑制薬といった抗アレルギー薬を用いる。(2)症状が強くなってから治療を始める場合は、第2世代抗ヒスタミン薬と点鼻などの局所用ステロイド薬を併用する。さらに短期間経口ステロイドを使う。(3)症状がよくなったら、抗アレルギー薬と局所ステロイド薬のどちらかまたは併用にする、というものです。眼のかゆみの強い場合は点眼薬も併用しますが、この場合ステロイドの点眼薬は緑内障などに注意が必要です。またステロイドの注射療法は月経異常や通常分泌されている内因性ステロイドの抑制などの問題があり、ガイドラインでも勧めていません。
 対症療法以外では、アレルギーの根本的治療法として減感作療法があります。効果の高い治療法ですが、長期的に治療が必要なこと、効果が出るのに時間がかかること、限られた医療機関でしか行なわれていないことなどにより、普及していないようです。鼻づまり、鼻水のひどい場合には手術による治療もあります。
 当院での治療は内服薬と点眼点鼻薬による対症療法となりますが、抗アレルギー薬にもいくつかの種類があるため、個人個人に合った薬剤を選択するよう心がけています。薬を飲んでも症状が改善しない場合や、副作用が強い場合はお気軽にご相談ください。

多摩海上ビル診療所 高橋 正明

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