健康まめ知識
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『漢方の更年期』

 更年期は、中年になると男女を問わずみられる症状です。漢方の古典的書物の中では、男性は8年、女性は7年ごとに体に変化が現れ、年を更新(更年)すると書かれており、女性の49歳頃が閉経とされていました。
 女性の更年期障害の症状は、のぼせや発汗異常、動悸、自律神経障害等がみられます。さらに生理周期の不規則化があるので、自覚しやすい様です。最近では男性にも更年期があり、抑うつ気分や性機能低下等の症状や女性と同様に冷えや浮腫、ホテリ、動悸などがみられることが判ってきています。
 漢方では、古くから『血の道』という言い方でこの様な症状を表現していました。『血の道』という考え方は西洋医学にはありませんでしたが、現在では月経前症候群や更年期を含めたメンタル的な問題を総称するという考え方が一般的なようです。
 さて更年期障害の治療は、漢方薬の比較的得意とする分野です。漢方では、『気』や『血』のバランスの異常が原因の一つと考えます。特に『血』の異常は「おけつ」(俗に言う古血が溜まる)として捉えます。処方は一般の治療と同じように各人の症状と体質に合わせて決定します。のぼせ等の症状と同時に、食欲や便通などの状態をお聞きし、体格なども参考にして処方を決めます。効果は3週間前後で現れることが多いようです。ご希望の方はご相談下さい。(漢方薬は一部の煎じ薬を除き全て保険診療です。)

多摩海上ビル診療所 漢方外来 室賀 一宏

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